着物姿でサービスします
1950年代、とある航空会社の国際線のファーストクラスではフライトアテンダントが着物でサービスにあたっていました。着替えるのは狭い機内のトイレの中、しかも数分間という短い時間だったので、着物は上下別々のセパレート、帯は後ろの部分の結びがはじめから出来上がっていて、お腹に巻いてマジックテープでくっつけるだけのものでした。短い時間であわてて狭いトイレで着替えるので、上の部分と下の部分の合わせ(右前、左前)が違っていたり、足袋と草履を履くのを忘れハイヒールで機内を歩いてしまったりということもあったそうです。
このコーナーではきものにまつわる雑学をご紹介していきます。きものから生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、きものがより身近な存在になるのでは?