その場を繕う(そのばをつくろう)
「繕う」とは、きもののかぎ裂き(釘などに引っかけてできる裂け目)などの箇所を縫って補修すること。転じて、整えて格好をつけることを意味するようになり、そこから派生して、見かけだけ体裁よく整えたり、問題にぶつかった時、上手に言い訳をしてなんとか逃れることを「その場を繕う」というようになりました。あくまでも、その場逃れのためであり、適当にごまかすと後でほころびが生じることもあります。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?