衣紋(えもん)を繕う
衣紋とは本来、きものの着付けを指していましたが、現在は後ろ衿のことをいいます。また、衣服を形よく、着くずれしないように着ること、その着用の仕方も表します。そのことから「衣紋を繕う」とは、衣服・装束に乱れがないよう心配りをする、衣服の乱れを整えることを意味するようになりました。ちなみに、きものやTPOに応じて抜き加減を変えます。また、男性は衣紋を抜かず後ろ衿を首に沿わせて着ます。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?