要領
「要」はもともと「腰」を表した象形文字でした。特に、女性のふくよかな腰を指しました。そして、「領」は襟首のこと。つまり、腰と首、大切な部分を意味します。転じて、物事の基本となる最も重要な部分という意味で使われます。きものを持つ時でも、腰と襟を持つため、主だったところを指すようになりました。「要領がいい」とは、大事なところを心得ていること、また「要領を得ない」は、大切なところが聞いている人に分かりにくいという意味で使われます。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?