懐が深い
懐とは、きものの胸の内側のこと。転じて周りを山などに囲まれた奥深い場所、外界から隔てられた安心できる場所、また胸の内の考えという意味でも使われます。もともと「懐が深い」は、相撲で使われていた言葉でした。二人の力士が両手を差し合って四つに組んだとき、まわしまでの距離が遠いことをいい、奥が深いことから、おおらかで包容力があるという意味に使われるようになりました。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?