つつましい
「包む」と語源が同じで、遠慮深く物静か、控えめ、贅沢でなく質素という意味で使われます。きものは全身をすっぽりと包むため、むき出しの心を覆い謙虚な心を育みます。だからこそ、かつて日本では自己主張を避け、相手を尊重する礼儀作法の習慣を身につけたのです。きものを作り、着こなす技術は日本人に礼の知恵を教えてきたのです。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?