法被(はっぴ)と半纏(はんてん)
法被は武士が家紋を大きく染め抜いて着用したことに始まります。家を出入りする職人などにも配り、権威と絆を示すものの一つとして使いました。よく似たものに、半纏(はんてん)がありますが、法被が出回る前から職人の間に広まっていました。1反の反物で2着作れることから「半反モノ」といわれ、それが転じて半纏と呼ばれるようになりました。また、身の半分(腰くらい)まで纏(まと)うという意味で「半纏」と呼ぶという説もあります。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?