お裾(すそ)分け
衣服の下の縁の足にあたる部分を裾と呼びます。地面に近い末端の部分であることから、「つまらないもの」という意味があります。お裾分けは他人からもらった品物などの一部をさらに知人に分け与えることで、目上の人に対して使うことは適切ではありません。また、山のふもとは山裾、ランクの低い品物を裾物といいました。きものを着たとき、長い裾が乱れないように足を運ぶことを「裾さばき」といいます。
このコーナーでは着物にまつわる雑学をご紹介していきます。着物から生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、着物がより身近な存在になるのでは?